ヒルトンアメックスプレミアム、年会費66,000円を毎年更新し続ける理由

年会費66,000円のクレジットカードを持っている。 毎年、更新のタイミングになると少し迷う。66,000円は決して安くない。他のカードに乗り換えようかと調べたこともある。それでも結局、更新する。 なぜそうなるのか、自分なりに整理してみた。 このカードで実際に使っている特典 主な特典を公式情報をもとに整理しておく。 ① ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス(入会で自動付与) 通常は年間15回の滞在または25泊が必要なゴールドステータスが、カードに入会するだけで得られる。朝食無料・客室アップグレード・アーリーチェックイン・レイトチェックアウトなどの特典が使える。 ② ウィークエンド無料宿泊(カード利用+継続で最大2泊) カードを継続利用するだけで1泊分の無料宿泊券がもらえる。さらに年間300万円以上の利用でもう1泊追加される。ROKU KYOTOやコンラッドなど上位ホテルにも使える。 ③ ダイヤモンドステータス(年間200万円以上の利用で獲得) 通常は年間25滞在または50泊が必要なダイヤモンドステータスが、年間200万円の決済だけで達成年の翌年末まで得られる。エグゼクティブラウンジ・スイートルームへのアップグレード対象などさらに上質な体験ができる。 ④ ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)年会費初年度無料 国内と韓国の対象ホテルで宿泊25%割引・レストラン最大20%割引などが受けられる特典プログラム。初年度は年会費が無料。 自分がメインで使っているのは①と②だ。 ③のダイヤモンドは年200万円という壁があるので今のところは狙っていないが、いつかは試してみたいと思っている。 ④は、最初は使っていたが、主要地域はヒルトンホテルに一通り行ったので、リピートしたいと思うところが国内では今のところ見つかっていないので、現在は使っていない。 無料宿泊特典を使うと、数字はこうなる 今回の特典でウォルドーフ・アストリア大阪に泊まった。去年はROKU KYOTOに泊まった。 ROKU KYOTOは、日本らしい離れのような雰囲気のホテルだった。大阪の都会的な高層ホテルとは対照的で、静かで落ち着いた時間が流れていた。どちらもヒルトン系列だが、まったく異なる体験ができる。それもこのカードの面白いところだと思う。 定価で泊まれば、どちらも休日は1泊10万円以上する。2年分を並べるとこうなる。 2025年 ROKU KYOTO 定価:10万円以上 2026年 ウォルドーフ・アストリア大阪 定価:10万円以上 2年分の合計 特典価値:20万円以上 年会費合計:132,000円 差額:約7万円以上のプラス 2年で見ると、回収できているのがよりはっきりわかる。 実際の宿泊レポは別記事にまとめている。リンクは後日追加予定。 予約のコツ この特典を利用する際は、ヒルトンリザベーションデスクへの電話が必要。 2人で利用する場合、ツインの空きが少ないので、無料宿泊の権利が発生したら、すぐに電話をかけて予約しておくことをおすすめしたい。 私の場合、7月に年会費が引き落としになる。8月ごろ権利が発生するのだが、すぐ電話してもツインが空いていないので、2月に宿泊予約するのが2年続いている。権利が発生したらすぐに動くのが正解だと実感している。 それでも毎年迷う理由 数字だけ見れば更新一択だ。それでも今年も迷っている。なぜそうなるのか。 一つは、使わなかった年のことを考えるから。もし旅行に行けなかった年があったとしたら、特典を使えないまま66,000円を払ったことになる。そのリスクが頭をよぎる。 もう一つは、年会費という出費が目に見えやすいからだと思う。ホテルで10万円分の体験をしていても、それは「使った実感」として残りにくい。でも66,000円の引き落としは通帳にはっきり残る。人間はそういうふうにできているらしい。 他のカードと比べたこともある。年会費が安くて旅行系の特典があるカードはいくつかある。ただ、年会費を払っていれば無料宿泊が1泊、しかも週末についているのは、ありがたいカードだ。毎年ステキなホテルが建設されているので、そこへ行ってみたいから継続しているんだと思う。 ちなみに今年はコンラッド名古屋がオープンする予定。行ってみたい。 こんな人には向く、こんな人には向かない 正直に。 向いている人: 年1回以上ヒルトン系に泊まる 無料宿泊特典を必ず使い切れる ラグジュアリーホテルを体験したい ゴールド特典(朝食無料など)を活かせる 向いていない人: ホテルにほとんど泊まらない 年会費の出費が精神的に重い カード管理が面倒な人 高級ホテルに興味がない 今年も更新するか たぶん、する。 無料宿泊特典を使える体験が、また1回できるなら。それだけの理由で十分だと思っている。 66,000円は高い。でも「10万円以上のホテルに泊まれる権利」を毎年買っていると考えると、自分にとっては納得できる買い物だ。 迷いながらも更新し続けているのは、結局このカードが自分のライフスタイルに合っているからだと思う。

May 8, 2026 · irofull

編み物を始めたら、心が整った話。祖母から受け継いだ、同じことの繰り返しの豊かさ

編み物をするようになって、何年か経つ。 始める前は、こんなに長く続くとは思っていなかった。 編み物を始めたきっかけ 祖母が、編み物をする人だった。 子どもの頃、ベストを編んでもらった記憶がある。布団カバーも、祖母の手作りだった。 当時はそれが特別なことだとは思っていなかった。 でも今になって気づく。あれは、とても手のかかるものだったのだと。 一目一目に、時間と愛情が込められていた。 母も昔は編んでいた。若い頃の写真に、手編みのセーターを着た姿が残っている。 でも今はもうやめてしまって、棒針もかぎ針も、どこかにしまわれたままだ。 わたしが編み物を始めたのは、以前住んでいた街がきっかけだった。 最寄り駅の近くに、小さな毛糸屋さんがあった。 ショーウィンドウに飾られた色とりどりの毛糸と、丁寧に編まれたサンプル。 ある日ふらりと入った。それが始まりだった。 その後、教室に通い始め、引っ越してしまった今も、時折足を運んでいる。 やってみて気づいたこと 編み物は、繰り返しだ。 編み始めと編み終わりに少し集中が必要なだけで、あとはひたすら同じことの繰り返し。 棒針なら表目と裏目、かぎ針なら細編みや長編み。 最初は単調に感じるかもしれない、と思っていた。 でも実際にやってみると、まったく逆だった。 その繰り返しが、心を整えてくれる。 ざわざわしているとき、頭の中がうるさいとき。 手を動かしていると、少しずつ落ち着いていく。 考えすぎていたことが、ほどけていく。 祖母が毎日のように針を動かしていたのは、きっとそういうことだったんですよね。 できあがったときの喜びも、格別だ。 世界にひとつだけの、自分だけのもの。 市販のものではなく、自分の手でつくったものを身につける感覚。 うまく言葉にできないけれど、静かな満足感がある。 それから、色との出会いもある。 毛糸屋さんに並ぶ糸は、日常ではなかなか手に取らないような色ばかりで。 くすんだテラコッタ、深い森の緑、少し紫がかったグレー。 編み物を始めてから、自分が選ぶ色の幅が広がった気がする。 もうひとつ、完全に個人的な感想なのだけれど。 編み物をしている人には、いい人が多い。 教室で出会う人も、糸を選んでいる隣のお客さんも、どこかおだやかで、人の話をちゃんと聞いてくれる。 手を動かすことで、何かが育まれるのかもしれない。 そして、手編みのものを身につけていると、たまに気づいてくれる人がいる。 「それ、手編みですか?」と声をかけてくれる人。 そういう人は、決まってとてもいい人だ。 これも個人的な法則だけれど、今のところ例外がない。 実は経済的でもある 編み物には、もうひとつ知られていない魅力がある。 経済的なのだ。 毛糸はほどくことができる。編み直せる。 着なくなったセーターも、毛糸に戻して別のものに生まれ変わらせることができる。 教えてくれているマダム先生は、実際にそれを実践している。 長袖のセーターを、季節が変わったら半袖に。さらに暑くなったらノースリーブに。 同じ糸が、形を変えながら長く使われる。 初めて聞いたとき、目から鱗だった。 ただ、そのためには先行投資の考え方が大事だ、とも教わった。 安い糸は、何度もほどいたり編んだりしているうちに傷んでしまう。 最初からトラディショナルで良質の糸を選ぶこと。 それがマダム先生の変わらない教えだ。 確かに、良い糸は高い。 でも長く使えて、ほどいて編み直せるなら、結果的には安上がりになる。 そう考えると、納得がいく。 編み物が、わたしに教えてくれたこと わたしにとって編み物は、心を整える時間だ。 同じことの繰り返しの中に、静けさがある。 できあがったものの中に、時間が積み重なっている。 祖母が編んでくれたベストのことを、わたしは今でも覚えている。 形はなくなっても、あの温かさは残っている。 わたしが今編んでいるものも、誰かの記憶の中に残るといい。 そんなことを思いながら、今日も針を動かしている。 詳しい編み方や道具については、あみフル(近日公開予定)で書いていきます。乞うご期待!

April 21, 2026 · irofull